ヒナカマキリ

学名 Amantis nawai
分布 国内では本州・四国・九州・南西諸島
体長 メス 約1.9cm オス約1.4cm

▲メス

▲オス

日本最小のカマキリで、成虫になっても羽を持たず、地表付近を素早く歩き回る。

山野から都会の民家の庭先にまで手広く住んでいるオオカマキリなどと違い、ある程度決まった条件の環境に強く依存しているようで、居ない場所にはまったく居ない。

都内では皇居と目黒自然教育園で確認された記録があるが、それはこの2箇所が例外的にあるがままの自然環境が保全されているからであって、他の都内のほとんどの公園や緑地は、頻繁な草刈りや落ち葉の掃除に加え、防犯上の理由もあって見通し(即ち風通し)良くされているので、地面が乾燥してしまっており、ヒナカマキリが棲むにはむかない環境となっている。

しかし、逆に言えばヒナカマキリにとって良好な環境であれば、大都会の中であろうと生息している可能性がある訳で、心当たりのある人は探してみるのも一興である。

実際に私は神戸市の繁華街のそばの空き地で卵嚢をみつけた事がある。
まぁ、恐らく生息数が多いであろう西日本の、しかも20年も前の話だが。




卵嚢

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成虫 その1

成虫 その2

交尾

ゴキブリと同居 その1

ゴキブリと同居 その2

孵化

幼虫 その1